AIIB(アジアインフラ投資銀行)の参加国と不参加国の一覧表を作成してみました!
中国が中心となり設立準備を進めている、AIIB(アジアインフラ投資銀行)。先日、日本のAIIB参加のメリットとデメリットの記事、を投稿しましたが、自分の備忘録を兼ねて、AIIBの参加国と不参加国の一覧表を作成してみました。
今後AIIBのニュースが出た時に、これでニュースが分かり易くなるかも?(2016年9月8日更新)
AIIB参加国-アジア
- 中国
- カンボジア
- ラオス
- シンガポール
- ベトナム
- マレーシア
- インド
- モンゴル
- パキスタン
- スリランカ
- インドネシア
- バングラデシュ
- カザフスタン
- ミャンマー
- フィリピン
- タイ
- ブルネイ
- ネパール
- ウズベキスタン
- モルディブ
- タジキスタン
- 韓国
- キルギスタン
- グルジア
- アゼルバイジャン共和国
アジアの国々は日本を除くと殆どの国が参加。インフラ整備が遅れているアジア諸国のための銀行、その名もアジアインフラ投資銀行なので当たり前ではありますが。
参加のアジアの国々は主に「お金を借りる側」の国々。AIIBに参加することで、AIIBからの融資を受けたいという国となります。
AIIB参加国-中東
- イラン
- アラブ首長国連邦(UAE)
- オマーン
- クウェート
- サウジアラビア
- ヨルダン
- カタール
- トルコ
- エジプト
- イスラエル
「お金を出す側」と「お金を借りる側」に分かれるのが中東から参加の国々。オイルマネーで潤っている国はAIIBに参加=投資という意味合いがあります。一方、トルコは融資を受ける側。イランは・・・、どうするんでしょ。アメリカは関係していないAIIBなので、バンバン融資していくのでしょうか?けどイスラエルが参加しているので、そうは簡単にイランへの融資はないような。
アメリカとイスラエル、関係がゴタゴタしていますが、AIIB不参加のアメリカに対して、イスラエルは参加。こんな所にも、アメリカとイスラエルの関係のゴタゴタが反映されているのかもしれません。
AIIB参加国-ヨーロッパ
- ルクセンブルク
- イギリス
- スイス
- ドイツ
- イタリア
- フランス
- マルタ共和国
- スペイン
- オーストリア
- オランダ
- フィンランド
- デンマーク
- ノルウェー
- ロシア
- スウェーデン
- アイスランド
- ポルトガル
- ポーランド
基本的に「お金を出す側」となるヨーロッパ諸国。イギリスのAIIB参加表明後、堰を切ったように参加表明が相次ぎました。AIIBにお金を出すことで、自国のインフラ商売にもつなげようという、ビジネス重視での参加。
マルタ共和国が参加というのが、案外面白い所。
AIIB参加国-オセアニア及びその他地域
- オーストラリア
- ニュージーランド
- 南アフリカ共和国
- ブラジル
- カナダ(予定)
オーストラリアとニュージーランドは先進国なので、「お金の出して」としての参加。南アフリカとブラジルは・・・、地域代表という位置付けと思われます。
AIIB主な不参加国
- アメリカ
- 日本
- 北朝鮮
- 台湾
- メキシコ
- ベルギー
- アイルランド
- ギリシャ
- アフガニスタン
AIIBの不参加国、全世界の国で見ればたくさんありますが、主要国で上げれば上記。
アメリカはAIIBをドル基軸体制に対する挑戦と見ているので、当然不参加。
日本は中国の隣国で領土問題等々、抱えており不参加。
カナダは当初不参加でしたが、2016年9月にAIIB加盟を明言しています。
「カナダがAIIB加盟へ、北米初-習主席にはG20直前の大きな勝利」(ブルームバーグ)
北朝鮮は中国から丁重に参加をお断りされたようです。
台湾は参加を表明したものの、中国が台湾は中国の一部と主張している手前、第一陣への参加はご遠慮下さい、と言われた様子。ただその後、台湾で親中国派の国民党が選挙で敗れ野党となり、独立色の強い民進党が政権を取った結果、AIIB加盟については話が全く進んでいません。
メキシコはアメリカの隣国でアメリカの働きがけか、それともAIIBは中米関係ないしー、というスタンスからか、不参加。
ベルギーは、周辺国が続々と参加表明する中、我が道を進んで不参加。
AIIB、イギリスの参加が大きく話題になりましたが、イギリスのお隣アイルランドは不参加。あまり話題になりませんが。
ギリシャもAIIB発足当初は、ギリシャ危機の真っ最中で加盟の検討をする余裕が全くありませんでしたが、2016年秋時点ではAIIBの加盟検討をしている様子です。
そして、国家としての余裕が無いアフガニスタンもAIIB不参加です。
まとめ
中国からAIIBへの参加を求められている日本。「AIIBの日本のメリットとデメリット、お手並み拝見でいいのではないか?」、に書いた通り、日本にとって参加のメリットあまり見えないので、不参加でいいのでは、と思っています。
カナダがAIIBに参加すると、G7参加国でAIIBに不参加なのは、日本とアメリカだけになってしまいますが、それはそれで仕方ないのでは、と思いますが、果たして。
そんな訳で、AIIBの参加国と不参加国の一覧表でした。今後AIIBのニュースが出る際等、ご参考くだされば幸いです。