大阪で難波と梅田を結ぶなにわ筋線が2031年春に開業します。まだ14年後と随分先の開業ですが、なにわ筋線の開業により大阪の街の風景は随分と変わる可能性があります。

単に難波と梅田のアクセス改善に留まらないなにわ筋線の開業。そのメリットとデメリット等を解説致します。

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なにわ筋線が2031年春に開業

大阪市、南海電鉄、JR西日本は難波から北梅田を地下で結ぶ“なにわ筋線”を2031年春開業することで合意。

難波と言えば南海電鉄となりますが、南海にとって梅田進出は悲願となります。2031年春まであと14年が必要となりますが、南海電鉄は悲願達成に向け後は着実に工事を進めるだけの状態となりました。

ただし現在大阪が開催に向け注力をしている2025年の大阪万博には間に合わない予定です。残念・・・。

なにわ筋線の運営主体はJR西日本と南海電鉄

なにわ筋線は、大阪の難波と北梅田を地下で結ぶ約7.4kmの路線。鉄道の運営を行うのはJR西日本と南海電鉄となります。

設置が予定されているのは北梅田駅、中之島駅、西本町駅、南海新難波駅(いずれの駅名も仮称)。西本町駅からJR難波駅まではJR西日本の営業区間となり、西本町駅から新今宮駅までは南海の営業区間となります。


なにわ筋線の開業で南海は梅田進出の悲願を達成

なにわ筋線のメリット

なにわ筋線のメリットとして挙げられるのは下記2点。

①南大阪から梅田へのアクセスが良くなる
②関空へのアクセスが良くなる

大阪南部の人間にとって大阪で買い物する=難波で買い物する、となります。梅田まで出ることもありますが、殆ど難波で用事を済ますことが多いです。南海難波駅まで出れば、梅田まで御堂筋線一本で行けるのですが、この乗り換えが案外面倒に感じる方が非常に多いです。

なにわ筋線が開業すれば、南海電鉄一本で梅田まで行くことができます。大阪南部に住む方には、梅田へのアクセスが抜群によくなることになります。ま、それでも気取った梅田よりガヤガヤした難波の方が好き、という方も多くいるとは思いますが。

またなにわ筋線の開業により、関空へのアクセスが大幅に向上します、既に南海難波駅からはラピートが、JR大阪駅からははるかで関空へ移動することができますが、なにわ筋線の開業後は、梅田から南海経由で関空へ行くことができるようになります。

インバウンドで盛り上がる大阪ですが、関空へのアクセスが向上することにより、更なるインバウンド消費の期待もされています。

なにわ筋線のデメリット

なにわ筋線は建設費約3300億円が予定されています。この中で約1950億円は国及び大阪市・大阪府の補助がなされます。

既に難波から梅田の間は、御堂筋線、四つ橋線が存在しており、新今宮駅を経由すればJRでも梅田に行くことができます。

多大な税金を投入して新たに難波から梅田へのアクセス経路を作る必要があるのか、とのそもそも論は存在しています。

またなにわ筋線の開業が予定されているのは2031年春と14年後。大阪は東京に比べると、今後急速に高齢化が進むとの予想がされている都市です。現在より更に高齢化が進んでいる大阪で、14年後になにわ筋線が開業した所で、ちゃんと採算は取れるのか、との疑問も残ります。

さすがに大阪の繁華街に乗り入れず、開業前から大丈夫なのか?、心配され、やっぱり・・・、との結果になっている地下鉄今里筋線のような状況にはならないと思いますが、それでも高齢化の進展が予想される中、また多大な税金を投入してちゃんと採算とれるのか?、との心配は残ります。

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大阪市内の再開発が進む可能性大

なにわ筋線の開業効果は、単に難波と梅田のアクセス改善に留まりません。大阪市内の再開発が一気に進む可能性があります。

既に北梅田はJR西日本が操車場を撤去し、グランフロント大阪に続き現在も西側の工事の真っ最中ですが、北梅田駅が2023年春になにわ筋線より早く開業予定。

なにわ筋線開業の暁には、梅田の中心地が現在の阪急梅田地域から、北梅田に移る可能性があります。中心地の移動はなくとも、梅田エリアが一気に拡大します。

また現在開発計画がある中之島エリアもなにわ筋線開業を契機に、一気に開発が進む可能性があります。中之島の東側エリアは御堂筋線にも近く賑わっていますが、西側エリアは現状陸の孤島状態。管理人も何度か行っていますが、とりあえず行くのに不便。新しいマンションも多く建っていますが、通勤が不便ではないかと。

なにわ筋線の中之島駅は中之島の西側に出来るので、中之島の西側エリアは一気に便利なエリアになります。北梅田もそうですが、なにわ筋線の開業により大阪中心部の陸の孤島エリアに駅が出来るため、大阪の街の風景が随分変わる可能性があります。

阪急電鉄は十三駅から接続路線の新設を計画

梅田と言えば阪急電鉄となりますが、なにわ筋線の線路は狭軌であり、標準軌を採用している阪急はなにわ筋線に乗り入れることができません。

しかしながら阪急はなにわ筋線の開業を見据え、十三駅から北梅田駅の接続路線の新設を計画。十三に地下駅を設置する予定です。

十三駅で乗り換えの必要がありますが、接続路線が開業すれば北摂方面や神戸方面から難波や関空へのアクセスも大きく改善します。

また長年実現がなされていない十三駅から新大阪駅の接続路線についても、今後実現の具体化の可能性が出てきており、なにわ筋線の開業は梅田以北の開発にも大きな影響が生じつつあります。


なにわ筋線開業に対し阪急電鉄も十三駅からの乗り入れ路線を新設予定

まとめ

なにわ筋線が開業するのは2031年春であり、まだ随分と先となります。ただなにわ筋線が開業の頃には、大阪の街の風景が随分変化している可能性が高いのではないでしょうか。またなにわ筋線開業によって、更に大阪の街並みが変化しそうです。

14年後のなにわ筋線開業の頃には大阪の街並みはどのように変化しているのでしょうか。変わる街並みをノンビリ見ながら、なにわ筋線の開業を待ちたいと思います。

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