どんな規格で開業するか議論が注目されていた長崎新幹線。最終的には、在来線を乗り継ぐリレー方式で2022年に開業の方向へ。車輪の幅を変えられるフリーゲージトレインの開発が難航する中、まずはリレー方式で開業を早期に実現する、という現実的な案で着地したようです。

                          Sponsored Link

長崎新幹線のルート

 長崎新幹線というのは、実は大きく分けて3つに分かれています。

①博多-新鳥栖:既存の九州新幹線鹿児島ルートを走行予定
②新鳥栖-武雄温泉:在来線を走行
③武雄温泉-長崎:フル規格の新幹線を新設し走行

 この中で①は既に完成済み、③はフル規格の新幹線の線路を既に準備中で、注目は②新鳥栖-武雄温泉間をどうするのか、という点。
 当初は車輪の幅を変えられるフリーゲージトレーン(FGT)を開発して走らせる予定でしたが、FGTの開発が難航。2022年の長崎新幹線開業に間に合うかどうか分からない、というギリギリの状態でした。

 そんな中で、まずは博多-武雄温泉まで在来線特急を走らせて、武雄温泉の向かいのホームでスムーズに乗り換えられるリレー方式での長崎新幹線開業、ということで関係者が合意したようです。

長崎新幹線の所要時間

 リレー方式で開業の場合、博多-長崎間は1時間26分で往来が可能となります。この水準、既存の在来線特急に比べ約22分の短縮に。
 更に将来的にFGT開発の暁には約6分の短縮が可能。最終的には博多-長崎間が約1時間20分で繋がることになります。
 

Sponsored Link

長崎新幹線の車両=フリーゲージトレインは開発継続

 今回の合意によるリレー方式による長崎新幹線の開業、あくまでも暫定的なものとなっています。よって開発が難航しているフリーゲージトレイン(FGT)の開発は継続。国土交通省は2025年春以降の量産型FGTの運行開始を予定していますが、こればかりは実際やってみないと分かりません。実際問題、ここまで開発が難航すると誰も思っていませんでしたので。

 ちなみにFGTの仕組みは下記JR西日本の動画を見ると一発で分かります。

 現在開発が難航しているFGT、耐久性も問題となっていますし、車輪の幅を変えるのに数十秒かかっており、とてもじゃないが実用に耐えない、という状況のようです。

 まずは開業優先という形で決着した長崎新幹線、本来あるべき姿となるまでは開業後にも紆余曲折ある可能性が。

16.3.30長崎-min
なにはともあれ2022年度に長崎新幹線が開業予定

北海道新幹線の札幌延伸より先に長崎新幹線が開業

 先日開業した北海道新幹線ですが、北海道の首都とも言うべき札幌延伸は2030年度。一方、今回決定がなされた長崎新幹線は2022年。FGTの開発がどうなるかは分かりませんが、どうやら北海道新幹線の札幌延伸までにはFGT利用の正式な長崎新幹線の姿を見ることができそうです。

 尚、北陸新幹線は2022年度に金沢-敦賀間の開業を目指しており、順調にいけば北陸新幹線の敦賀延伸と九州新幹線の長崎延伸を同じ年度に見ることができそうです。

 2022年、まだ6年先ですが長崎県としては悲願の新幹線開通があと一歩、という段階までやってきました。FGTの開発もうまく進んで、順調に開業することを願いたいですね。

Sponsored Link