夢の鉄道と言われたリニアモーターカー。いよいよJR東海がリニアモーターカー工事を着工しますが、そもそもリニアモーターカーの原理とは?リニアモーターカー、超電導と常電導の2種類あります。既に常電導方式は上海で実用化、JR東海は常電導方式のリニアモーターカーの実用化を目指しています。

 JR東海が計画しているリニア中央新幹線。そもそもリニアモーターカーって何?ということろから、リニア中央新幹線まで、ザクット調べてみました。夢の鉄道と言われたリニアモーターカー、生きているうちに乗車することが出来そうです。まだ少々先ですが、ちょっと楽しみですね。(2015年4月21日更新)

 リニアモーターカー、別名は超電導リニア。日本では鉄道総研及びJR東海で開発が進められている、「磁気浮上式リニアモーターカー」を表します。車両に取り付けた電磁石と、軌道に沿って並べた磁器コイルの間の反発力と吸引力を利用して(磁石のN極とS極がくっついたり、離れたりするアレです)、走る交通システムであり、磁気浮上式とも言います。路面(通常の鉄道であれば線路)に接触せずに、滑るように走行するのが特徴となります。

 このリニアモーターカー、磁石の種類により、「超伝導方式」と「常電導方式」の2つの方式が存在。既に「常電導方式」は上海で実用化されていますが、JR東海が採用し、今後リニア中央新幹線で採用するのは「超伝導方式」となります。

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常電導方式のリニアモーターカー

 常電導方式のリニアモーターカーは実用化済み。主にドイツが開発し、2000年代に中国の上海リニア鉄道(上海トランスラピッド)で営業運転を開始しています。
 磁石部分に通常の電磁石の利用が可能のため、超電導方式に比べて低コストでの導入が可能というのがメリット。ただし通常の電磁石のため、磁力は超伝導方式に比べ弱い点、車体が重くなるためスピードが超伝導方式に比べて劣る、というのがデメリット。しかしながら、上海トランスラピッドは営業最高時速は430kmで走行。
 技術的には、超電導>常電導、ということになりますが、常電導式のリニアモーターカーでも時速430kmでの営業運転が可能であり、常電導式といえどもリニアモーターカーのスピードは鉄道と比べれば優位、ということになります。


こんな上海トランスラピッドはこんな形です

 現在、浦東国際空港駅と上海市郊外の竜陽路駅間の29.863kmを7分20秒で結んでいます。確かに高速走行しますが、距離的には約30km。運賃は普通席50元(約940円)、貴賓席(約1,990円)。約7分の移動で貴賓席だと約2,000円!普通席だた約1,000円なので、思い出作り以外なら、普通席に乗るのがよさそうですね。

 ちなみに高速走行はしていませんが、日本でも愛知県の「リニモ」で常電導式リニアモーターカーの体験は可能です。愛・地球博で乗られた方も多いのではないでしょうか?


高速走行はしませんが「リニモ」もリニアモーターカーです

超伝導方式のリニアモーターカー

 JR東海がリニア中央新幹線で採用するのは、超伝導方式のリニアモーターカー。超伝導方式の最大のメリットは、高速運行が可能な点。常電導方式は車体の浮上は1cm程度ですが、超電導方式は10cm浮上します。そして最高時速500kmで滑るように走ります。地上10cmを浮上することから、磁針で揺れても路面に接触しずらい=事故になりにくい、という、地震国日本ならではのメリットも。
 ただし磁石を液体ヘリウムで常時冷やす必要があり、営業コストが高くなるのが最大のネック。電力消費量は新幹線の4倍と言われています。

 既に全長42.8kmの山梨リニア実験線で、L0(エル・ゼロ)系車両による走行実験を開始しており、ほぼ運転に支障のない程度まで技術開発は終了。今後の開発テーマは、運営・保守・コストダウン・人材育成、という方向になっています。


既に実用化の目途はたっている超伝導方式のリニアモーターカー

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リニアモーターカーが時速603キロを達成、ギネス記録へ

 最高速度500kmでの営業開始を目指しているリニア中央新幹線。その最新型車両で何と時速603kmを記録。鉄道の有人走行での世界記録となり、JR東海はギネスに申請の方針のようです。

<JR東海>リニア、時速603キロ到達…世界新

 これまでの最高時速を22km上回る記録のようです。
 現在の所、営業走行の最高速度は500kmに変化はないようですが、今後の車両実験次第では、営業時の最高速度引き上げられそうですね。営業走行が600kmとなる時代がいずれやってきそうですね。

 実は山梨県立リニア見学センターで、リニアモーターカーの実験線を間近で見ることができます!
「山梨県立リニア見学センターの地図や詳細はコチラをご覧ください」
 運が良ければ、高速走行するリニアモーターカーを目の前で見ることができるかもしれません。

リニア中央新幹線、東京(品川)~名古屋間は2027年に開業予定

 いよいよ着工が開始するリニア中央新幹線、始発の品川駅から名古屋駅までは、2027年に開業の予定。その先の、大阪は2045年を目途に開業の予定。夢の技術と言われた超電導方式のリニアモーターカーですが、21世紀中に現実のモノとして姿を現しそうです。指折り数えるとあと13年、あっと言う間でしょう。

関連記事:「リニア中央新幹線の工事、12/17に着工開始、開業は2027年の予定」
http://okiraku-news.net/2014/12/10/rinia-cyakko/

14.12.10リニアモーターカー
あと13年で超伝導リニアも実用化、技術の進歩です。

 建設コストが5兆5,000億円かかってJR東海単独の事業で大丈夫か、とか、大阪まで早期に延伸しないのか、とか、新幹線の4倍も電力を消費して大丈夫か、とか、まだまだ問題も山積しているリニア中央新幹線。ただ夢の技術の実現なので、暖かい目で見守りたいものです。大きな事故なく、開業の日を迎えることを、首を長くして待ちたいですね。

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