金沢まで開通した北陸新幹線。実は最終的には北陸新幹線は大阪まで延伸の計画となっています。しかしながら、リニア新幹線と同様のお話で、どうやって大阪までのルートをどうするのか?、が決まっていません。

 お久しぶりの鉄道シリーズ、北陸新幹線が新大阪駅にやってくるのはいつになるのか?現状の案をまとめてみました。下手すると、北陸新幹線が新大阪駅に乗り入れるより先にリニア中央新幹線が名古屋まで開通の可能性もありそうな予感。

                          Sponsored Link

北陸新幹線の大阪までのルート4つの案

 北陸新幹線の大阪までのルート、正直いつ決まるのか+いつ完成するのか、現段階では分かりませんが、現在議論されているのは4つの案。いずれも一長一短あり、そう簡単に決まりそうもありませんが、今の所議論されているのは下記。

  1. 敦賀→米原
  2. 敦賀→京都
  3. 小浜→京都
  4. 小浜→新大阪

 ではそれぞれのルートについて、特徴や長所短所を取り上げてみます。

15.6.1大阪-min
北陸新幹線、大阪までの道のりは想像以上に遠そうです

北陸新幹線延伸案①敦賀→米原、概算建設費5,100億円

 北陸新幹線は2022年度末に敦賀までの開業が予定されています。そして敦賀からスグに東海道新幹線につなぐことができるのが、この敦賀→米原案。敦賀から新大阪まで約45分となります(建設距離約44km)。
 そもそも延伸距離が短くすむため、工期の短さや建設費が最も安くすみます。関西広域連合も2013年の時点では、当ルートが最も優位、と結論付けています。

 ただしこの案、単に北陸新幹線と東海道新幹線を繋げるだけで、東海道新幹線のバイパスとしては機能しません。それと、このルートだと京都府には全くメリットのないルートであり、京都府が若干疑問を呈するスタンスに。また福井県も同じ延伸するなら小浜まで、というスタンス。

 更にすでに線路がパンパンの東海道新幹線、北陸新幹線と繋げた所で、実際走らせる余裕があるのか?、という疑問も。

 最も安くついて、現実的な案のように見えますが、実は問題も山積している案と言えます。

北陸新幹線延伸案②敦賀→京都、概算建設費7,700億円

 琵琶湖の西側、現在のJR湖西線のルートで敦賀から京都に向かうルートとなります。このルートであれば、滋賀県・京都府にメリットのある案。敦賀→新大阪まで約35分(建設距離約81km)。
 しかしながら登山サイトの色もある当サイトの管理にとしては、この敦賀→京都案、一番ハードルが高いのでは、と考えています。何故かと言えば、このルート気象条件が非常に厳しいんです。

 琵琶湖の西側に比良山系が広がっており、琵琶湖の西側は非常に気象条件が厳しいです。冬は米原同様、雪国になります。北陸新幹線は雪国を走ってくるじゃないか、とも思いますが、湖西線は冬は強風でしょっちゅう遅れるので、それを考えると、新幹線走らせるのは相当リスク高いです。

 気象条件考えると、琵琶湖の西側を走ることになる敦賀→京都案は安全面と時間通りに走らせる、という観点から非常にハードルが高い案ではないかと思います。

Sponsored Link

北陸新幹線延伸案③小浜→京都案

 最近JR西日本が提案している案となります。北陸新幹線を福井県の小浜まで延伸して、そこから南下して京都に通す案。
 京都まで行けば、大阪に行く手段はいくらでもあるので、東海道新幹線のバイパスとなりますが、当然米原ルートと比べると大阪に出るまで時間がかかります。

 東海道新幹線の上りを考えると、新神戸→新大阪→京都、とお客さんを拾って東京方面に行くので、その意味では、新神戸→新大阪→京都、とお客さんを拾って北陸方面に行くことができ、尚且つ東海道新幹線のバイパスともなる案となっています。

 敦賀ルート、当初から議論されているのはそのまま大阪に向かう案でしたが、この案は事業者となるJR西日本が提案してる案ですし、京都府も文句出ない案となります。福井県も同ルートを評価しています。ただし、滋賀県にはメリットはありません。

北陸新幹線延伸案④小浜→新大阪案、概算建設費9,500億円

 国が1973年に決めた整備計画で以前から議論されていたのが、小浜→新大阪に至るルート。完全なる東海道新幹線のバイパスルートとなります。敦賀→新大阪まで約33分(建設距離約123km)。
 ただし北陸に出るのに時間もかかりますし、京都市内も通りません、また建設コストも非常に高くつくため、あまり人気がありません。現状で同ルートを支持しているのは、亀岡市のみ。

 JR西日本が小浜→京都案を出したため、小浜ルートの場合は京都を通るルートが優勢ではないか、と考えられます。小浜→京都案が出た時点で、可能性が低くなった案と考えられます。

リニア中央新幹線の開通後に北陸新幹線が新大阪延伸が実現したりして

 2022年度末までに敦賀までの延伸が決定している北陸新幹線。しかしその後、どのルートで大阪まで乗り入れるかは、まさに議論が始まった段階で、各方面での綱引きが行われています。
 北海道新幹線が札幌まで開業するのが2030年、リニア新幹線の開業予定が2045年。どうやら北陸新幹線の新大阪駅までの延伸は、北海道新幹線の札幌駅までの開業後となりそうです。そして議論をモタモタしていると、自前で作ると豪語しているJR東海のリニア中央新幹線の開業に遅れを取る可能性も・・・。

関連記事:リニア中央新幹線の工事、12/17に着工開始、開業は2027年の予定

 関西圏という観点で言えば、北陸新幹線の延伸より、リニア中央新幹線の大阪延伸の方がより優先度が高いような気がします。北陸新幹線は京都に譲るから、リニアは京都はうるさいこと言わなず奈良に譲ってあげてください、みたいな決着はどうなんでしょ。滋賀県が怒りそうですが・・・。

 北陸新幹線の姿を新大阪駅で見ることが出来るのは果たしていつになるのでしょうか?与党では北陸新幹線の延伸について、2年で結論を出したい様子。今後の北陸新幹線の延伸を巡る議論に注目です。

Sponsored Link