北アルプスを代表する槍ヶ岳の登山ルート、岐阜県側の新穂高温泉から双六小屋で宿泊して、西鎌尾根(裏銀座)経由で槍ヶ岳に向かう、2泊3日ルートをご紹介します。
過去何度も登った槍ヶ岳。管理人が、一番お世話になっている、新穂高温泉から双六小屋を経て槍ヶ岳ルートを登るルートをご紹介。2泊3日で槍ヶ岳を中心とする、北アルプスの景色を堪能できるルートです。まとまった休みが取れれば、オススメです。
他の槍ヶ岳シリーズ
・槍ヶ岳登山、主要5ルートをご紹介!
・槍ヶ岳登山ルートその1、上高地から横尾の王道ルート
・槍ヶ岳登山ルートその3、新穂高温泉から槍平小屋を経るルート(上級者向け)
Contents
新穂高温泉→鏡平小屋:5時間30分
何度となく行っている新穂高温泉。ただし実は温泉には、バス停の前の公衆浴場しか温泉入ったことありません。いつか一度はちゃんとした旅館やホテルの新穂高温泉に行ってみたいものです。
新穂高温泉、今更の方もおられるでしょうけど、下記が詳しい場所となります。
なんと新穂高温泉温泉はスッポンの養殖が有名だそうです。ご存知でしたか?
そんな新穂高温泉を出発、普通のハイキングのようなルートがわさび平小屋まで続きます。わさび平小屋を越えると、漸く多少は登山らしいルートに入ります。
尚、わさび平小屋の少し前に、笠ヶ岳方面に行く、笠岳新道への分岐点があります。笠岳新道、結構死ねます、笠ヶ岳は1泊2日で北アルプスを堪能できる非常にオススメの山ですが、笠岳新道が最大の難所。
詳しくはコチラ→「笠ヶ岳登山、手軽な北アルプスだが笠新道の急登は甘くない」
わさび平小屋を越え、樹林帯っぽい山道を登ること約4時間、鏡平山荘に到着。所々で坂がキツイ場所もありますが、北アルプス特有の、岩々した風景はまだ先です。樹木の姿を見つつ、山道を進んで行くと、パーット鏡平が開けて、鏡平小屋に到着します。
鏡平小屋→双六小屋:2時間20分
鏡平小屋はカキ氷が名物。個人的にはイチゴがオススメ、是非一度ご賞味あれ。
そして鏡平小屋を出発ししばらくすると、いよいよ北アルプス特有の岩々したルートに。そして1時間程登ると、弓折岳に到着。
弓折岳に到着すれば、あとはもう稜線歩き。岩々した風景の中の稜線を登ったり、下ったり。ここまでこれば、あとは楽勝。このルートの1日目、わざび平から鏡平のルートがシンドサのメインだった、とこの辺りで気付きます。
後はノンビリと北アルプスの風景を楽しみながら、双六小屋を目指してください。弓折岳から双六小屋までは約1時間20分。
そして双六小屋に到着すれば、1日目の行程終了。双六小屋は小屋自体も広いですし、小屋の前も結構広く、景色が良いので、非常にくつろげるいい小屋です。
時間と元気があれば、裏山の双六岳に行くのもあり。往復約3時間、結構悩ましいところですが。
双六小屋→槍岳山荘:5時間45分
2日目、いよいよ槍ヶ岳に向かいます。
2日目、一番シンドイのが、双六小屋の目の前にそびえる樅沢岳(もみさわだけ)の登り(約45分)。
朝一番の登りで、ハシゴ付きの山を一気に登ります。体がまだ寝ていると、正直シンドイです。だから前日は早く寝てくださいね、ホント。管理人、このルートで一番のシンドイの、ココと思っています。管理人が現役の山屋だった時も、ココの登りのシンドサが印象に残ってますので。
樅沢岳に登れば、あとは稜線歩き。槍ヶ岳を遠くに見ながら、稜線を登ったり下ったり。稜線歩きが好きな管理人にとっては、ある意味至福のひと時です。遠くに見えている槍ヶ岳がだんだん近づいてくる裏銀座の光景、感動ものですよ。そして自分を褒めてあげたくなります
最後、千丈沢乗越からは、一気に急登になります。ただもう槍ヶ岳は目前。実は管理人、最後の登り殆どシンドイ記憶がないんです。もうゴールが見えているから、という心理的なものでしょうけど。
そして千丈沢乗越から約2時間で槍ヶ岳山荘到着。槍ヶ岳山荘の裏側から登場することになります。アルプス一万尺で出てくる小槍を横目に見つつ、槍ヶ岳山荘到着!
帰り道:槍岳山荘→槍平小屋→新穂高温泉:8時間
新穂高温泉から双六小屋を経て槍ヶ岳に至るルート、行きはこんな感じとなります。
このルート、一番の問題は帰りも同じルートだと、えらく時間がかかってしまう、という点。帰りは、槍平小屋を経て新穂高温泉に至るルートがオススメです。約8時間。2日かけて登った槍ヶ岳、約8時間で下山できるんですから、気持ち的には楽なもんです。じゃぁ、このルートで槍ヶ岳に登ればいいのでは?、とも思いますが、このルート登りだと相当シンドイルートです。帰り道なら下りなので、まだ楽ができます。
ちなみに下山は、上高地でも構わないというのであれば、殺生ヒュッテを経て、上高地に降りという、ある意味槍ヶ岳登山の王道ルートを下山だけ使うのもありです。
まとめ
体力があって、それなりの日程が確保できれば、個人的には一番オススメの槍ヶ岳登山ルートが新穂高温泉から双六小屋を経るルートです。
上高地→横尾の槍ヶ岳登山の王道ルートより上級者向けですが、体力と技術と日程に余裕があれば、一度お試しあれ。槍ヶ岳だけを目的とする登山から、北アルプスの稜線歩き、そして稜線からの風景楽しめる、一歩先行く北アルプス登山を楽しむことができますよ。
3泊の日程を確保して、最終日は新穂高温泉で打ち上げというのも楽しそうですね。
槍ヶ岳登山、体力にまだ自信の無い方等はSMAPも登った上高地から横尾をへて槍ヶ岳に登るルートがオススメです
「槍ヶ岳登山ルートその1、上高地から横尾の王道ルート」
山岳保険入ってますか?
槍ヶ岳レベルの登山を行う場合、山岳保険の加入は登山者としてのマナーとなります。登山事故が増えている昨今、もしもへの備えは必要不可欠となります。
ネットで手軽に入れる山岳保険としては日本山岳救助機構合同会社(JIRO)による日本山岳救助機構会員制度があります。
入会金2,000円+年会費2,000円に消費税の合計4,320円が当初必要となり、また事後負担金として年度終了後に750円~1,500円(見込)が必要となりますが、1度入会すれば年会費+事後負担金で山岳保険に継続加入することができます。
登山が趣味で年に何度も登山するにもかかわらず、山岳保険にこれまで無加入の方、一度日本山岳救助機構合同会社(JIRO)への加入を検討されてみてはいかがでしょうか?
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