槍ヶ岳・穂高連峰の絶景を見ることができる、知る人ぞ知る常念岳-蝶ヶ岳の登山ルート。上高地から1泊2日で北アルプスの絶景を楽しむことができます。槍ヶ岳や穂高連峰の写真を撮るのにホントおすすめのルートです。
 そんな常念岳-蝶ヶ岳の登山ルートをご紹介いたします。


上高地から常念岳・蝶ヶ岳縦走の登山ルートとコースタイム

・往路:上高地→横尾→稜線取り付き→常念岳→常念小屋(11時間)
・復路:常念小屋→常念岳→蝶ヶ岳→徳沢→上高地(9時間30分)

 当ルート、1泊2日で両日ともに行動時間が約10時間なので中級者以上向きです。厳しい岩登り等はありませんが、少なくとも初日に10時間以上行動できる体力が必要となります。稜線に取りついた後はアップダウンはそれ程激しくありませんが、上高地の歩きで案外時間を使います。
 ただし景色的にはホント行く価値のあるルートですよ。

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上高地バスターミナル→横尾:約3時間

 北アルプス登山の入り口と言えばやはり上高地。当ルートも上高地からスタートします。
 上高地バスターミナルから横尾までは梓川沿いの平地のハイキングルートです。このルート、ハイキングだけでも充分に楽しめるルートで、山を登らない方でも充分ハイキングが楽しめます。
 途中2時間程で徳沢に到着。徳沢のテント状の奥から蝶ヶ岳に向かうこともできますが、今回は帰りにそのルートを使うことにしました(2日目に絶景をより楽しむため)。
 徳沢を後にして約1時間で横尾到着。殆どハイキングなので、ノーピッチ(休みなし)で横尾まで行けます。そしてイヨイヨここからが本格的な登山の始まり始まりー。

横尾→稜線取り付き(3時間20分)

 横尾から出発するといきなり樹林帯の急登がおでましします。その急登、しばらくズーット続きますので、ご覚悟を。ただし道は比較的しっかりしています。
 樹林帯の急登は、景色が見えないので、精神的になかなかつらいものもありますが、ここは北アルプス。そう簡単に稜線には取り付けません。

 樹林帯が開けて槍ヶ岳が見える場所に来たら、そこは槍見台。ただしまだ稜線取り付きまで1/4くらいしか来ていません。そしてここからまたしばらく急登を行くことになります。

 横尾から稜線取り付きまで時間にして3時間20分。北アルプスの稜線に取り付くことを考えれば、時間は短いほうです。お手軽北アルプスと管理人が考えている笠ヶ岳だって、稜線取り付きまで5時間以上かかるのですから。

関連記事:笠ヶ岳登山、手軽な北アルプスだが笠新道の急登は甘くない

 笠ヶ岳に向かう笠新道に比べれば、このルートの取り付きは、まだ時間も短いので多少は楽です。頑張ってください。

稜線取り付き→常念岳→常念小屋(4時間15分)

 稜線に取り付いたら後は、岩と砂とハイマツの北アルプス独特の稜線歩きが始まります。1日目の稜線取り付きから常念岳までのルートで、最初の槍ヶ岳・穂高連峰の絶景が楽しめます。ただし、おそらく1日目は稜線に取り付いた時点で昼頃or昼を超えていると思われ、既にガスが上がってきているカモ。ちなみにこのルート、昼頃に行くと、ガス=雲って下で空気が温められて水蒸気が発生するんだ・・・、というその昔に理科で習った自然現象を体験できます。

 絶景の本番は明日の2日目。明日は早起きして、このルートで槍ヶ岳・穂高連峰の絶景を堪能してください。

 ルートとしては常念岳のピークに近付くと、いよいよ岩々した北アルプスの山のピーク、という光景が近付いてきます。ただし蝶ヶ岳側から登る常念岳、常念小屋側から登るより楽です。

 そしてピークについたら、後は小屋までジグザグに下りていくだけです。
 ちなみに景色は常念小屋より断然常念岳ピークのほうがよいです、当たり前ですが、時間に余裕があるなら、小屋まで約45分で下ることができるので、常念のピーク付近でノンビリすることもできます。ピークから小屋が近い北アルプスの山も多いですが、常念岳からの眺めはまた格別です。

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2日目:常念小屋→常念岳(1時間)

 2日目は早起きして早目に出発しましょう!何とか頑張ってください。常念岳のピークの後、約4時間の槍ヶ岳・穂高連峰大パノラマの世界が待っていますので。

 しかしながら問題は朝一番の常念岳の登り。時間にして約1時間ですが、朝一番で急登なので、身体が起きておらずなかなかシンドイです。管理人の中では、常念小屋→常念岳の登りと、双六小屋→樅沢岳の朝一番の登り、朝のシンドイ登りの二大巨頭です。

関連記事:槍ヶ岳登山ルートその2、新穂高温泉から双六小屋を経る2泊3日ルート

 ただシンドイとは言っても、ノーピッチで常念岳のピークには到着しますのでご安心を。そして常念岳のピークの後は、いよいよメインイベントの開始!

常念岳→蝶ヶ岳(4時間)

 天気が良いのが大前提ですが、常念岳のピークの後から蝶ヶ岳までズーッと槍ヶ岳そして穂高連峰を右手に見ながらの稜線歩きとなります。
 朝早く出発していれば、ガスも殆ど出ておらず、ホント霞がかっていない槍ヶ岳や穂高連峰を目にすることができます。それもズーッと。

15.10.14常念-蝶ヶ岳から槍-min
朝早い雄大な槍ヶ岳の姿

 心洗われると言いますか、感動すると言うか、何度も北アルプスに登った管理人ですが、ホントこのルートの槍ヶ岳や穂高蓮舫の光景は、今でも心に焼き付いています。それくらいの絶景。

 途中で1日目に稜線に取り付いた横尾に向かう分岐点がありますが、そのまま蝶ヶ岳方面に向かいます。横尾に下りても、上高地バスセンターまでの歩きを考えると、実は時間的に大差ありません。折角なので蝶ヶ岳まで足を延ばします。

 そして分岐点から約20分で蝶ヶ岳ヒュッテ到着、蝶ヶ岳はヒュッテのすぐ近くです。休憩ついでに足を延ばせます。

15.10.14常念-蝶ヶ岳から槍2-min
こんな絶景が目前に広がります

蝶ヶ岳→徳沢→上高地バスセンター(4時間30分)

 蝶ヶ岳から徳沢までは樹林帯の下りです。所々で急降はありますが、横尾から稜線の取り付きに比べればこちらのほうが傾斜は遥かに緩いです。
 途中に妖精池という和める場所があったりもしますが、基本的には樹林帯の中の道を歩くことになります。

 この樹林帯を2時間40分程いくと、展望が開けてきてすると徳沢のテント場に到着、晴れて下界に戻ることができます。

 そして徳沢から上高地バスターミナルは、行きと同じく上高地らしいハイキングコース。徐々に人の数が多くなって、ゴールの上高地バスターミナル到着となります。

まとめ

 今回のルート、初日の稜線の取り付きが一番シンドイです。持久力に自信があれば、若干時間はかかりますが徳沢→蝶ヶ岳から稜線に取り付くことも可能ではあります。ただしいずれにしても初日は行動時間10時間超えるので、事前のトレーニングは必須です。

 このルートはホントに槍ヶ岳と穂高連峰の絶景が楽しめます。ただしその景色をベストな状態で楽しむためには、ガスの無い午前中がおすすめであり、どうしても1泊は必要となります。

 天候が良ければホント、写真やTVで見る何十倍イヤ何百倍も雄大な槍ヶ岳と穂高連峰の大パノラマを堪能できます。登山技術というよりは、体力が必要とされる今回のルート、北アルプスの景色に魅了されている方に特におすすめです。体力作りをして挑む価値は、充分にありますよ。

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