登山をするには、登山用品が必需品。けどいざ登山を始めるとなると、揃える必要がある登山用品が案外多く、たじろいでしまう方もおられるのでは?

 そんな時、安く済まそう、と思ってしまうのが人間心理ですが、登山用品に限って言えば、高い製品が安い製品よりよいという、当たり前の事実が存在します。確かにベテラン登山者ともなれば、コストパフォーマンスに優れた登山用品も見つけられますが、経験を積まないと、登山用品の良し悪しを見抜く目は養えません。

 登山用品は一度買うと、非常に長く使える、という特徴を持っているので、せっかく購入する機会があれば、多少値段は張っても自分自身が納得できる製品を買った方が、最終的には自分のためになります。それと、お金をかければかける程、登山は快適にもなります。。。

 登山には必需品の登山用品、その買い方について、基本的な考え方をご紹介します。(2016年9月7日更新)
 

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登山用品にはお金をかけたほうがいい、という事実

 登山には登山用品が必要不可欠。けどこの登山用品、結構いい値段します。高いレインウェアなんか、平気で数万円しますので。。。そんな登山用品ですが、買い物をする時に、案外忘れてしまいがちな落とし穴があったりします。

 それは、いい製品=高い製品を買う程、快適な登山ができる、という何とも身も蓋もない事実。考えてみれば当たり前?けど日頃、お買い得品を探している、殆どの日本人にとっては、ある意味なかなか受け入れがたい事実かもしれません。

14.6.23 登山の沙汰も金次第?

 例としては、天候が荒れた際に、登山がうまくいくか、そして快適に上れるかどうかは、ひとえに装備の差によるところが大です。登山期間中、ズーット晴れていれば、それでもまだ装備の差の影響は少ないかもしれませんが(それでもけちって、綿の下着にするというのだけは、絶対やめた方がよいです)、雨が降ると装備の差は如実に現れます。

 一番の典型例はカッパでしょうね。登山中に雨が降った時、安いビニール製のカッパを着るか、高いゴアテックス製のカッパを着るかで、その後の行動に大きな差が生まれます。雨と汗でカッパの内側がビタビタのビニール製カッパと、外は雨に濡れても内側はカラットしているゴアテックス製のカッパ。経験者は分かりますが、ビニール製のカッパで雨の中で汗をかきながら山に登るのは、想像するだけでも雨の登山が嫌になってしまいます・・・。

 次に靴。当然登山靴を履いているとしても、安い登山靴は防水性に劣るため、少しの雨でもすぐにグジュグジュになります。対して高額な靴になればなるほど、多少の雨では靴の中は、いつまでたっても乾いたままです。管理人も、登山始めた頃は安めの靴を履いていましたが、それなりに経験を積んだ後に、ザンバランの革靴にしたら、単なる革靴なのに、雨の時の防水性に本当に驚かされました。ホント、お金がモノを言う世界だな、とカッパの時以上に実感しました。

 その他、マットやら食器やら、細かい所まで言い始めるとキリがありません。

 悲しいかな登山はお金をかけた方がいい、という一面の真実があります。夏山の本格シーズンに北アルプスに登ると、山の経験少なそうなお年寄りの登山者の方が、スンゴイ高そうな装備を持って登って来る姿を結構見ますが、あれは羨ましい反面、ただしい選択です。体力のないお年寄りは特に、北アルプスクラスの本格登山をするのであれば、登山用品にはしっかり投資することが、自分の身を守ることに繋がります。

登山用品はレベルに合わせて買い足せばOK

 投資ができるのであれば、出来るだけけちらずに投資をしたほうがよい登山用品ですが、最初から何から何まで買い揃える必要はありません。登山初心者がイキナリ北アルプスの槍ヶ岳を目指します、ということは殆どないと思われます(あくまでも例え話です、ダメですよ、トレーニングもなしにいきなり初心者が槍ヶ岳目指しては)。

 よって山の初心者は、初心者用の道具かから買い揃えればOK。徐々にレベルアップして、目指せ北アルプス、となった時に追加投資すればいいんです。そして恐らくその頃には、既に相応の投資をしていて、登山道具も徐々に揃ってきているので、一気に出費がかさんだ・・・、ということになるケースは案外少ないです。

 ただし初心者で日帰り登山中心だった方が、小屋泊等の登山にステップアップの際は、ザックも容量の大きいものにする必要がありますし、登山靴も本格的なものにした方がよく、道具自体のレベルアップが必要となるため、ステップアップの際は、それなりの出費は覚悟する必要があります。

 当面、日帰り登山しかしません、という方は、最初の段階で登山用具を揃えたら、後は必要に応じて追加していく、という程度で全然構いません。

日帰り低山登山を始める際の予算案

 登山用品はピンからキリまでありますが、登山初心者が日帰り低山登山をスタートさせる際に必要とされるモノと金額を下記にピックアップしてみました。

・登山靴 1.5~2万円
・雨具 1~5万円(一番ピンからキリまで幅があります)
・山シャツ 1万円
・山用Tシャツ 3,000~4,000円(日帰りならユニクロ等の速乾シャツで代用も可能ですが・・・)
・山用ズボン 1万円
・靴下 2,000円
・ザック(30リットル以下) 10,000円
・ヘッドランプ 3,000円
・地図、コンパス・水筒他の小物 10,000円

 ザッと計算して7~9万円ほど登山用品への設備投資が必要となります。
 本ケースは防寒具を必要としないケースのため、寒い時期の登山の場合は、上記にフリース等の防寒具も必要となってきます。尚、フリースもユニクロ製品で十分代替が効きますが、登山用のフリースは一度着ると手放せなくなります。まぁユニクロのフリースと違い、懐具合を直撃しますが。山用フリースは、懐が寒くなる代わりに、体はあたたまります、笑。

 しかし改めて金額を見せられると、低山登山とは言ってもそれなりに設備投資が必要なんだな、と実感できますね。けどこれが、目指せ北アルプス、といった登山になると、登山靴もトレッキング用であれば登山靴にする必要がありますし、ザックも容量の多いのにする必要がありますし、シュラフやマットも必要・・・、となってくると、下手すれば倍以上の値段がかかってきます。

 だから登山はお金の面からも、徐々にレベルアップしたほうがよい、と言えなくもないような・・・。

登山では安直に日用品を使ってはいけない

 登山の際に、シャツやズボンや靴等、別に普段使ているモノでもいいんじゃないか、と思う初心者の方もおられますが、やめといたほうがいいですよ。下手すると、死にますよ、ホント。

 特に、綿の素材の衣服を登山の時に身に着けるのはご法度。せめて、ユニクロ他の速乾性のものにしましょう。案外見落としがちなのがパンツですが、パンツも速乾性にすると快適な登山が楽しめます。

 またジーンズで登山すると、足は疲れるわ、ジーンズが汗をすって重くなるわでホント地獄を見ることになります。ジーンズって、アメリカの西部劇から始まって、アウトドア的なイメージがありますが、全然逆です。お忘れなく。

 あとはよく言われることですが、運動靴で登山するのもご法度。低山登山ならギリギリ許容範囲ですが。登山の最中、足を滑らせて捻挫することがよくありますが、ハイカットの登山靴であれば、多くのケースで捻挫を避けることができます。捻挫がクセになっている管理人、随分と登山靴に助けられています。

 最後に雨具=カッパ。日帰り登山なら、スーパーで売ってるカッパでもいいかも、と思わないでもありません。けど使い捨てになりそうな・・・。登山用のカッパ、安くても5,000円はしますし、高いものだと数万円。おまけに天気が良ければ使わないかもしれない、ということで、投資するのに非常に悩ましい登山用品です。
 ただし本格登山するなら、ちゃんとしたカッパを買うべきです。カッパは雨の時、その登山の運命を左右します。安物のカッパで雨の中で山に登ると、苦行以外の何物でもなくなります。。。
 
 下手をすると命にかかわりかねないので、登山用品は安直に日用品で流用しないよう、注意してください。

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登山用品はお店と相談して納得したものを買いたい

 登山用品を買う時は、専門店でお店の方と相談して買い物したほうがよいのは、言うまでもありません。お店の人が高い製品すすめるのは、当然商売という観点もありますが、初心者の方が山をうまく登るにはという観点でも話をしています(初心者を卒業したら、自分でモノの目利ができますから)。だから、店員さんのアドバイスはとりあえず耳を傾けたほうがベター。買うかどうかの最終判断はご自身でするのは、大前提ですが。もしくは登山経験者(少なくとも中級者以上)とお店に行って、アドバイスを願うか、ですね。まぁ経験者というのも、それぞれの登山のカラーがあるので、そこは見極めの必要があったりしますが。

 せっかく高い買い物するのですから、店員さんの話をよく聞いて、納得した上で購入してください。登山用品、思った以上に長持ちしますので、よいものを買えば、ホント5~10年は使えるモノが多いです(中には登山靴のようにメンテナンスが必要な登山用品もありますが)。

14.6.23山の雨 雨になると装備の差が如実に表れます

 アウトドアショップや登山用品メーカーの回し者でも何でもないですが、タマにしか行けない登山、チャント楽しむためには、それなりの設備投資が必要です。ただ一回設備投資をすると、大切にメンテナスさえすれば結構長く使えるのが登山用品のいい所(5~10年は使えるモノが殆どです)。一回装備を揃えると、あとはそんなにお金がかからないのが、登山用品の面白い所だったりします。登山用品は、山の厳しい天候に耐えられるように作ってありますから、丈夫なんです。

登山用品を通信販売で購入する際に気を付けたいこと

 登山初心者が安いからと言って、通信販売(通販)を利用して登山用品を購入することは正直オススメしません。特にザックや靴等、値段が張って、身に着けるものは。

 登山経験者が、知っている商品を通販で買うのは全く問題ありません。何せ知っているモノを、店ではなく通販で買う、というだけですので。登山初心者が安いから、といってよく知らない製品を通販で買うと、大体失敗します。登山用品は、やはり自分の眼で見て触って、コレ、というのを買ってください。確かに通販は安いですよ、けどねそれでも高い買い物する訳ですから、店員さんに聞いたり、自分で触ってみたほうがいいですよって。カッパの肌触りなんか、製品によって結構違いますので。そしてこのカッパが店だと高いんですよ、悩ましいことに・・・。

 まぁ店でモノを確認して、同じものを通販で買うのは否定しません。その際は型番等をお間違えないように。登山用品は海外からの輸入品が相当数あるので、注文したら違う製品だった、ということが発生しやすい商品です。
 
 ちなみにMIRRET等の海外のブランドは、海外の方が商品点数が豊富なので、猛者は敢えて海外のサイト等で購入しています。アウトドアブランドが好きな方は、試してみるのもありです、初心者には当然おすすめできませんが。

 山は体力作りも大切ですが、装備の事前準備も大切。どうかしっかりと事前の準備をして、楽しい登山をしてください。

オークションで登山用品を買う時も注意、ただし掘り出し物がある可能性も

 昨今、オークションで中古の山用品も見るようになりました。

 管理人はオークションで中古の山用品は買ったことありませんが、やはり身に着けるものは不安だよなぁ、と思います。あとはガスの関係。ガスの関係は、中古を買って故障していたりすると大事故になりかねません。

 やはり基本的に自分の眼で見て納得したものを買う、というスタンスが大切ではないかな、と思います。あと、既に他人が着て雨でベトベトになったことのあるカッパ、いくら高級品が中古で安くなっていても、どうしても着る気には管理人はなれません。これは人によりけりかもしれませんが。

 ただしオークションは、未使用品を安く手に入れることもできるので、欲しいものが決まっているのであれば、ヤフオクやメルカリで未使用品が出品されていないか確かめてみると、思わぬ掘り出し物があるかもしれませんね。 

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登山は金持ちのスポーツじゃないか?、と思う時

 正直、登山はお金をかける程、快適になります。

 登山靴、レインウェア、山シャツ、シュラフ、断熱マット、テント等々、お金をかければかける程、いいものが買えます。その昔はゴアテックスと言えば、レインウェアご用達でしたが、登山靴にゴアテックスが使われるようになった時は、高い時代になったもんだ、と思ったものです。

 その昔、北アルプスの穂高岳で、キレイな山の恰好をしたオバサマ達のグループを見て驚いたことがあります。全て新品で、ザックはMIRRET(ミレー)から始まって、靴も防寒具もお高い製品ばかり。おまけに結構な値段するであろう、サングラス。登山は金持ちのスポーツかもしれない・・・、と本気で思ったことがあります。その時の管理人の恰好は、ほぼ10年ものの装備で揃えてましたので、すべて色はくすんでいたと思われます。けどいいんです、ちゃんと使えるから。若干カッパのゴアテックスが、心もとない状態ではありましたが。

 けど、年を取ると、若い頃のような体力は無くなる訳で、その代わりに装備にお金をかけて楽をする、というのは非常に合理的。ただしそうなると、登山のハードル上がるよなぁ。

 登山=金持ち、というイメージは、汗臭いイメージもある登山では、イマヒトツ繋がらないかもしれませんが、一面の真実ではあります。けど、チャント工夫すれば、全然お金持ちでなくても楽しめますよ。ご安心ください。

まとめ

 登山には登山用品が必要不可欠。ただし、登山は日帰りの低山登山でも危険が伴うことがあるので、その装備には万全を期したい所です。正直、登山用品は全般的に高いです。ただしその高さ故、一度買った製品は結構5~10年は使える程、丈夫にできているモノが多いので(手入れは必要不可欠ですが)、購入の際は多少値段は張っても、自分の納得できる製品を買った方が、長い目で見ると自分のためになります。
 特に登山初心者の方は、アウトドアショップ等で店の方に相談しながら、登山用品を買うことをオススメします。

 登山は確かに初期投資が必要ではありますが、一度買い揃えれば物持ちがいいため、その後の出費は思ったほどではありません、またレベルアップに合わせて買い足していく、ということも十分可能です。

 折角購入する登山用品、店の方やベテランの方のアドバイスを受けながら、自分で納得できる製品を買いたいものですね。

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