2019年5月の統一地方選挙、注目された大阪の選挙は府知事・市長ともに大阪維新が勝利しました。

また同時に行われた府議選・市議選では、これまで同様に府議選は維新が過半数を制したものの、市議選は第1党とはなったものの、過半数を制するには至らず。

振り返れば選挙前と同じ構図が今後も継続することになった大阪の政治情勢、落ち目と言われた維新の強さが再認識される結果となりました。

大阪維新が府知事、市長を再び抑える

大阪では国政選挙以上に盛り上がった大阪での統一地方選挙。大阪維新の会が府知事選・市長選のW選挙を仕掛け、その行方が注目されていました。

そして結果は早々に維新の府知事・市長の勝利が決定。W選挙や都構想に対する批判はあったものの、それまでの成果が評価された形となりました。

松井元府知事が立候補した市長選挙が若干不安の声も聞かれたようですが、20時過ぎの選挙速報早々で当選確実が報じられており、振り返れば維新の強さが再認識される府知事選・市長選となりました。

府議選でも維新が過半数を制する

同時に行われた大阪府議選においても維新はこれまで同様、過半数の議席を獲得。維新は府知事と市長の2つのトップの椅子を占めている部分に注目が集まりますが、府議会においても過半数の議席をこれまでも維持しています。議会を制することができなければ政策実行に足かせがはめられることになりますが、維新がこれまで改革の実績を残すことができたのは、少なくとも府議会では過半数を維持していたためです。

維新の人気もピークアウト?、といわれることも多くなったここ最近。しかし府議選で過半数の議席を維持している面を見ると、人気はピークアウトしたかもですが、依然として維新の強さは健在と言わざるを得ません。なにせ自民・公明・他の野党が束になっても、少なくとも府議会では維新が過半数の議席を持っているのですから。

大阪市議選は今回も過半数を取れず

大阪維新の最大のネックは大阪市議会で過半数の議席を持っていない部分にありました。今回の大阪の一連の選挙、大阪市議選で維新は過半数を確保できるのか、という点に管理人は注目していましたが、過半数の確保はならず。

維新40、公明18、自民17、共産4、無所属4(定数83)、という結果となりました。

維新は府知事・市長・府議会は勝利したものの、市議会は引き続き第一党ではあるものの過半数割れの状況が続きます。

橋下さんが前面に出ていた時でも市議選では維新は過半数を取れていなかったので、さすがにいくらなんでも市議選での過半数は背伸びしすぎの感もあります。そんな訳で、大阪の統一地方選挙、フタを開けてみると府知事・市長・府議会は大阪維新、市議会は反維新(ただし維新は第一党)、というこれまでの構図がそのまま続く結果となりました。

人気の失墜が言われた大阪維新ですが、粘り腰を見せた形です。都構想の賛否はさておき(結構重要な視点ではないかと)、維新はよくやっている、というのが大方の有権者の判断ではないでしょうか。

Sponsored Link

都構想は住民投票がハードルでは?

維新が引き続き政権を担うことになった大阪の政界ですが、今後再び都構想の議論が浮上するのは間違いありません。

前回都構想の是非を巡り住民投票が行われたのは2015年5月、4年前です。橋下人気をもってしても住民投票で否決された都構想、仮に再度住民投票実施となった場合、大阪市議選の結果から見ても、過半数の賛成を得るのは相当ハードル高いのではないかと。

関連記事:大阪都構想は住民投票で反対、敗因は平野区にあった!

都構想は訳分からんし別に今の制度変えなくてもいいのでは?けど維新はよくやっていると思う、そんなのが有権者の意見では?

個人的には大阪万博の開催が決定しているので、大阪万博までは都構想の議論は一旦横に置いておいて、万博成功に万全を期す、というのが各方面丸く収まっていいのではないか、と思うのですがどんなもんでしょうか。まぁ。万博が終ると同じ事の繰り返しになってしまう訳ですが。

現在の制度だと、府知事と市長がセットになって初めて二重行政の解消ができる仕組みとならざるを得ません。仮に今回の選挙で反維新が府知事か市長かの片方の椅子を確保していたら、10年以上前の大阪府と大阪市が半目しあう状態に逆戻り。都構想はそうならない=時代の針を逆行させないための制度ではありますが、都構想はハードル高めのためそれに代わる政策はないもんですかね。

今は制度面というより維新が府知事と市長の2つの椅子を抑えているという、結構微妙なバランスの上で成立している二重行政の解消、時代を後戻りさせないための制度的な仕組みの導入は、かつての大阪市と大阪府の反目しあう時代を知っているだけに必要を感じます。

まとめ

2019年5月の統一地方選挙は、大阪での維新の強さを再認識できる選挙結果となりました。前回の衆院選で議席数を減らし、維新も落ち目か?、と言われていましたが、大阪での維新の強さが再認識されました。

大阪は市と府が対立する訳分からん時代が長く続いたので、現状うまく行っている維新の体制を評価+変える必要なし、というのが有権者の判断です。反維新の勝利=かつての時代に逆戻り、という対立の構図なので、自民他は都構想に揃って反対しても、有権者には響かないのではないかと。

ただし大阪で維新が政権を担うようになって10年近い時間が経過しており、現在の維新体制が通常と思う世代が台頭しつつあります。以前のいわゆる大阪府と大阪市が対立して訳分からん状況を知らない人々も増えています。今の状態が当たり前と有権者が感じるようになった時、維新は足元をすくわれるんじゃないか、と個人的には考えていますが、ともあれ万博が終るまでは大丈夫ではないかと思います。

意外な粘りを見せて維新の底力を見せた2019年5月の統一地方選挙。都構想が今後どのようになっていくのか、再び注目が集まるのではないでしょうか。

大阪の選挙の関連記事
大阪都構想は住民投票で反対、敗因は平野区にあった!

2017年の衆院選、維新は大阪では底力を発揮している件

Sponsored Link