NHK大河ドラマ「軍師官兵衛」に登場の宇喜多直家。裏切り者というイメージの強い戦国武将ですが、その宇喜多直家の小話。これを知っていると、「軍師官兵衛」がもっと面白くなる?

 視聴率がイマヒトツと言われながらも、他のドラマに比べれば安定的な視聴率を維持しているNHK大河ドラマ「軍師官兵衛」。陣内孝則さんがキャストとして演じている宇喜多直家、今後登場が予定されていますが、事前に変わった切り口でご紹介。

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織田信長は宇喜多直家を疑心暗鬼

 松永久秀、斎藤道三とならび、戦国の三大梟雄と評される宇喜多直家。裏切り、暗殺等あらゆる手を使って、備前・美作という今の岡山県(倉敷のある備中を除く)を手に入れ、戦国大名として成り上がって行きます。「軍師官兵衛」で登場する宇喜多直家は、既にこの成り上がった時点で、毛利家と同盟中。
 その後、宇喜多直家は毛利家と手を切り、織田家について、対毛利家の最前線で戦うこととなります。

 宇喜多家と同盟を結んだものの、正直な所、織田信長は、あいつ本当に信頼できるのか?、と疑っていたそうです、まぁそりゃ前科が沢山ありますから。一方、同盟を仲介した豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)は宇喜多直家を全面的に信頼・・・、と書けばカッコイイのですが、全面的に信頼せざるを得なかった状況。

14.5.23織田信長 あんな奴、信用できんでよー、と言ったのか?

 当時、播磨の国の平定にてこずっていた秀吉は、毛利家のことに構っていられる状態ではなく、逆に宇喜多直家が毛利方に再度裏切ったら、それこそ我が身が危うい状況に追い込まれています。秀吉としては、直家を信頼できるかできないか以前に、直家を信じるしかなかった状況だったりします。

宇喜多直家は裏切らず

 織田家というか豊臣秀吉(当時は羽柴秀吉)と同盟を結んだ、宇喜多家ですが、正直な所、肝心の秀吉は、兵庫県下の反乱に手を焼き、岡山県方面というか対毛利戦には全く手が回せない状況。当然、毛利家を裏切った宇喜多家を毛利家は許すはずなく、毛利家が宇喜多家に総攻撃をかけてきます。
 宇喜多直家の面白い所は、最後の最後、織田家との同盟の後は、織田家と秀吉を裏切ることなく、それこそ身を削って宇喜多家単独で対毛利戦を戦い抜きます。簡単に言えば、岡山県対山口・広島・島根・鳥取県の戦い、どちらが有利かは自ずと明らか。宇喜多直家が織田家の前に毛利家と同盟したの、そもそもこの構図の戦いを避けるためだったりします(毛利家との同盟のために、倉敷のある備中を毛利家に差し出してます)。
 またあいつ裏切るだろ、と思っていた織田信長は、客観的に見て極めて合理的な考えをしていたのだと思います。
 しかし宇喜多直家は、織田家と秀吉の同盟のために、無謀な戦いと分かりつつ、対毛利戦を岡山県を鳥取県境から瀬戸内海側まで、縦横に駆け巡って戦い抜きます。この間、裏切りの繰り返しで成り上がってきた、宇喜多直家の胸に去来するものはなんだったのだろうか?
 そして、遂に対毛利戦の真っ最中に、宇喜多直家は幼い息子(10歳)秀家を残して他界。裏切りに裏切りを重ねた宇喜多直家でしたが、最後の最後は織田家及び秀吉を裏切ることなく生涯を閉じることとなります。(戦国の三大梟雄で、畳の上で最後を迎えたのは宇喜多直家だけだったりします)

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その後の宇喜多家

 直家無き後の宇喜多家、悲しむ間もなく単独での対毛利戦を強いられますが、いわゆる集団指導体制で幼い秀家を盛り立て、対毛利戦を戦います。この時代、集団指導体制が機能する家も非常に珍しいのですが、何と宇喜多家は集団指導体制がうまくいった非常に稀有な例となります(そういえば毛利家もそうです)。これは宇喜多直家の遺徳のお陰か、それとも対毛利戦の危機感のなせる技か?

14.5.23小早川隆景
毛利家側で宇喜多家を苦しめたのは、やはり小早川隆景だったりします

 しかし直家無きあとの宇喜多家、徐々に毛利家に押され、遂には岡山市近郊の戦いで毛利家に大敗を喫します。ここで宇喜多家は万事休すか?、というころで、漸く兵庫県の平定に成功した秀吉が対毛利戦に参戦。そして備中高松城の水攻めへ、というのが歴史の流れになります。
 その後、秀吉は宇喜多秀家を実質的な養子にして、宇喜多家は豊臣秀吉体制下で成功していくのですが、それは宇喜多直家が、身を削って、一番苦しい時の秀吉の盾になっていた、恩返しだったのかもしれません。

14.5.23宇喜多秀家 
息子の秀家も豊臣家を最後の最後まで裏切りませんでした(家はお取りつぶしになりましたが・・・)

まとめ

 宇喜多直家の話と、その息子の秀家の話、実は小話が沢山ありますが、今回は宇喜多直家のちょっといい話でした。宇喜多直家は裏切りや暗殺で成り上がった一般的なイメージがありますが、最後の最後、織田方についての対毛利戦の死闘は案外カッコ良かったりします。
 ということで「軍師官兵衛」を見る時、ちょっとドラマが面白くなる小話でした。実は戦国マニアだったりする管理人、結構マニアックなことを知っていたりするので、また気付いたら書いてみようと思います。
 乞うご期待!

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