堺市が中心となって中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録を進めようとの運動が展開されています。

ただし中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録、他の地域とは大きく異なる事情が存在。数年堺市に住んでいた視点から、個人的には難しいと思うのと、やめた方がいいんじゃないか、と思います。

一筋縄ではいかないと思われる中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録。その理由を簡単に取り上げてみました。

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世界遺産登録を目指す堺・中百舌鳥古墳群・古市古墳群

堺市には中百舌鳥古墳群・古市古墳群と仁徳天皇陵を中心とする古墳が多く存在しています。そんな古墳群を世界遺産に登録しようとの活動が堺市を中心に行われています。

今や政令指定都市となった堺市、遂には世界遺産が誕生か、との思いもありますが、どーやら他の地域とは状況が異なっているようです。

堺に一時住んでいたこともある管理人としては、そーっとしておいたほうがいいんかじゃないかな、と思います。

堺・中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録が難しいと思う訳を下記に述べてみます。

堺・中百舌鳥古墳群・古市古墳群の場所

堺市にある中百舌鳥古墳群・古市古墳群、どんな場所にあるかは、地図を見れば一目瞭然。下記をご覧あれ。

堺の中心地は南海高野山線の堺東駅と南海本線の堺駅付近なので、古墳群は市街地からは若干離れていますが、市の中心部に位置しています。

車で古墳の付近をドライブすると、その大きさを実感することができますよ。

中百舌鳥古墳群・古市古墳群のハイライトとも言うべき仁徳天皇百舌鳥耳原中陵の詳細の場所や案内は下記からどうぞ。

https://kanko.travel.rakuten.co.jp/osaka/spot/S27001119_hotel.html

①既に宅地開発されている古墳も存在

堺・中百舌鳥古墳群・古市古墳群に限りませんが、古墳って意外に全国各地で宅地開発されているケースが多いです。知ってて開発したケースは悪質なので論外として、気付いたら古墳だった、とのケースは古墳の多い地域では多く発生しています。

大阪第二の都市堺市でも、高度成長期において宅地開発が進んでおり、中百舌鳥古墳群・古市古墳群の周辺も宅地開発が進んでいます。両古墳群ともに、街の中心部ではないにせよ、堺市の真ん中に広大に存在しており、一部は既に宅地と化しています。

世界遺産の詳しい登録条件を調べた訳ではありませんが、宅地開発されている部分のある遺跡を世界遺産として登録することができるのか?疑問が残る部分です。

②誰が埋葬されているのか、厳密な意味では分かっていない

仁徳天皇陵を始め多くの古墳が存在している中百舌鳥古墳群・古市古墳群ですが、厳密な意味でそれらの古墳に誰が埋葬されているのか分かっていません。

古墳の調査については宮内庁が原則的には認めておらず、古墳の埋葬者を特定する作業は極めて困難です。

大仙古墳=仁徳天皇陵との説も異論が存在しており、厳密な意味でA古墳=被葬者はB、との特定が出来ているとは言い難い状態です。

被葬者等あいまいなままの状態で、本当に世界遺産に登録ができるのかと言えば、正直難しいのではないかと。①は力技でクリアできても、②のクリアは宮内庁の全面協力が無いと難しいのではないかと。

③反対運動の存在

意外なことに堺・中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録、反対運動が存在します。天皇家のお墓を観光地化するとは何事か、と主張しており、先日梅田(ヨドバシカメラ前)で街頭演説されてました。

そんな運動があるんだ・・・、と驚きましたが、信号待ちで街頭演説聞いていると、一理あるよなー、と思ってしまった。確かに自分の御先祖様のお墓を大々的に観光地化するの、いい気分はしませんね。

お墓なんだからそーっとしておくべき、というのは仰る通りだよなー、と思ってしまいました。けど反対運動の存在は驚きました、ホント。

④古墳の周囲に存在するファッションホテル街

色々書きましたが、一時期とは言え堺に住んでいて古墳の周辺もドライブしたことがある立場から見ると、堺・中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録が難しいと思う最大の理由がコレ。古墳の周囲に存在するファッションホテル街の存在、いわゆるラブホが古墳の周辺にひときわ目立つように集合しています。

正直、初めて古墳の周辺を車でグルグル回った際に驚きましたから。ラブホの存在自体は、各地をドライブしているとよく目にするので何とも思いませんが、何故古墳の周辺にわざわざ何であるんだろ、と思うくらい古墳の周囲のラブホは目立ちます。

生と死を繋ぐ場所が古墳か・・・、と妙に納得してしまえる面もあるのですが、古墳の周囲にラブホが点在する光景、お世辞にも上品とは言えません。日本の恥を世界に広めるという逆効果になりはしないか、と心配していまいます。

今やラブホも外国人観光客の宿泊先として非常に人気な訳ですが、世界遺産の隣(隣どころか、世界遺産の地域にラブホ街が存在することになります)にラブホって、どー考えても絵的に変です。カッコ悪いから世界遺産登録なんてやめておいたらどうだろうか・・・、というのが率直な所です、ホント。

民主国家の日本では、ラブホであっても強制的な取り壊しは私権の侵害に当たるため、余程の事情がなければ不可能です。古墳群を世界遺産に登録したいから、何て理由での取り壊しは100%認められません。

まさか古墳群を世界遺産に登録しようなどとかつては思いもしなかったのでしょうが、古墳周囲のラブホの集まりは、大阪らしいなー、と思う反面、あんまり世界に発信して欲しくない状況と言えるのではないかと。

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わざわざ世界遺産に登録せずとも出来ることがあるような

お上のお墨付きが好きな日本は、世界遺産登録、と聞くと、へへー、と思ってしまう部分が正直あります。ただし世界遺産に登録するためのコストもバカにならず、また登録を維持するためのコストも当然かかってきます。世界の観光地の中には、その有形無形のコストに反発し、世界遺産を返上している観光地も存在しています。

世界遺産登録を審査するメンバーが古墳周囲に広がるラブホ街を見てどんな感想をもらすのか非常に興味のある所ですが、無理くりコストかけてそして仮に登録されたとしても以降コストのかかることを、税収不足であえぐ自治体がやらんでも、と思ってしまいます。

幸いにして大阪は現在外国人観光客が殺到している状態です。堺市は関空から難波の間に所在しており、外国人観光客の集客に非常に有利な立地と言えます。

反対運動まで存在しハードル高めの中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録にチャレンジしなくても、観光客の呼び込みという点では手軽に出来ることがあるような気がするのは管理人だけでしょうか。ま、じゃあコレをやったらどう、というアイディアは持ち合わせていませんが。

まとめ

堺はザ観光地、と言う感じの街ではありませんが、美味しい和菓子店が存在する等、散歩的に観光すると、意外に面白い街です。千利休の出身地として知られた街でもあり、街の一角には江戸時代からの趣を残した地区も存在しており、通好みの観光地と言えます。

以前、古墳の周辺を知人=男性とドライブした時に、ラブホの多さに驚愕した記憶が鮮明に残っており、堺市は本気で世界遺産登録しようと思っているのか?、との素朴な疑問が今も残ります。

本当に中百舌鳥古墳群・古市古墳群の世界遺産登録が実現するのか、今後の行方を興味深く見守りたいと思います。

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