サウナと言えば、日本では乾燥しているサウナ室のイメージがありますが、実は世界を見れば湿度の高いサウナだってあります。奥の深いサウナの世界、今回は世界のサウナを調べてみました。取り上げたのは、フィンランドとロシアとドイツ。

 大きく分けると乾燥しているドライサウナと湿度の高いスチームサウナに分けられますが、サウナの楽しみ方はそれぞれの国によって違っているようです。

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フィンランドのサウナ、ドライサウナが日常風景に溶け込んでいる国

 フィンランドのサウナは日本と同じく乾燥式のドライサウナ。室温80~100度、湿度10%程度の高温で湿度が低いのが特徴。

 フィンランドは人口約540万人に対して、サウナの数が約200~300万台。一家に一台サウナがある計算で、もう完全に日本のお風呂と同じ感覚でサウナに入っています。そんなフィンランドでは自宅や別荘でサウナを楽しむのが一般的となっています。

 サウナ室ではサウナストーンに水をかけて上記を発生させる「ロウリュ」を行うことで、体感温度が上がり汗を大量に流すのがフィンランドのサウナの特徴。そして、フィランドのサウナで忘れてならないのは、白樺の枝葉で作った「ヴィヒタ」。汗が出るまで身体を温めたあとで水を入れた桶にヴィヒタを浸し、体をパンパンと数回叩くことで、血行や新陳代謝の促進、そして白樺に含まれるミネラルによって肌が引き締められます。

 そしてサウナの後は、家や別荘の目の前に広がる湖に飛び込む!、という日本人が抱くサウナのイメージそのまんまの姿が未だにフィンランドには残っています。

 日常的にサウナが存在し、世界に冠たるサウナ大国フィンランド。サウナを知るならフィンランドのサウナを知ることが一番の近道です。

15.10.8フィンランド国旗
フィンランドはサウナが日常の光景となっています

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ロシアのサウナ、スチームの後はウォッカで乾杯!

 フィンランドと並ぶサウナ大国ロシア。しかしながらフィンランドのロシアが湿度の低いドライサウナに対して、ロシアのサウナ「バーニャ」湿度の非常に高いスチームサウナが特徴。バーニャはかまど(ペチカ)の中の熱い意志に水をかけて大量のスチームを発生させることで、湿度の高いサウナ室となります。

 ロシアのサウナは室温は60~70度とフィンランドのサウナと比べれば低目ですが、湿度は80~100度。空気の断熱効果によってサウナの室温が高くとも人間は我慢できるのですが、スチームサウナは水蒸気を通じて熱が体に伝わるため、室温に比べると体感温度は非常に高くなります。そんなロシアのサウナでは、熱から髪を守るフェルトのサウナハットが必需品となっています。

 またフィンランドの「ヴィヒタ」のように、ロシアでは「ヴェニク」という枝ぼうきを使って身体を叩きます。

 ロシアは別荘にもサウナがありますし、公衆浴場にもサウナが存在。ロシア人はダーチャと言われる郊外の別荘を持つ方が多く、週末はダーチャで過ごすのが理想とされており、ダーチャでサウナを楽しむのが一般的。ダーチャのサウナで家族や友人と親交を深めるというのが、ロシア人のスタイルとなっており、そしてサウナの後はウォッカで乾杯!

 ロシアのエリツィン元大統領が日本の橋本元首相と一緒にサウナに入って親交を深めたのは、結構知られたお話。サウナで親交を深めるのがまさにロシア式なんです。

15.10.8ロシア国旗
週末はダーチャのサウナで友好を深めるのがロシア式

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ドイツのサウナ、日本での温泉やスーパー銭湯的存在

 ドイツではクアハウスという温浴施設でサウナを楽しむのが一般的。実はドイツ人は温泉好きとして知られており、クアハウスでは温泉も楽しめます。フィンランドやロシアのサウナが日常に近いサウナですが、ドイツのサウナは日本の温泉やスーパー銭湯に似ています。

 ドイツのサウナの最大の特徴は、「アウフグース」。フィンランドで言う所の「ロウリュ」です。

 ロウリュは単に利用者がサウナ石に水をかけて水蒸気を発生させるだけですが、ドイツでは係の人(マイスター)がロウリュを行い、タオル等を振り回して蒸気を室内に広めつつ、入浴者をタオルであおぎ発汗を促します。更にアウフグースの間は、マイスターは音楽を流したりパフォーマンスをしたりして入浴者を楽しむサービスも。そうドイツはサウナが娯楽と化している面も。

 日本のサウナ専門店でロウリュの際にタオルであおいで頂ける店もありますが、ドイツのアウフグースのパフォーマンスを知れば、日本のサービスもまだまだ?

 そしてドイツのサウナは何と男女混浴で全裸での入浴が一般的。日本も江戸時代までは銭湯では混浴が一般的だったそうですが、ドイツでは現在も昔ながらの光景が残っています。

 またドイツのサウナでは、「板に汗をつけてはならない」というルールがあり、このルールが徹底して守られています。規律に厳しいドイツ人の性格が、実はこんな所にも表れています。

15.10.8ドイツ国旗
ドイツはクアハウスでサウナを楽しみます

日本でもスチームサウナ導入の家庭が増加中

 近年日本でもスチームサウナが開発され、風呂にスチームサウナを導入される家庭も増えているようです。(賃貸物件にスチームサウナが付いている物件も見るようになりました)

 ただしロシアのスチームサウナは温度が60~70度に対して、日本のスチームサウナは40度前後。ただしこれはこれで、日本式サウナ、とでも言える存在。スチームサウナが日本でウォシュレットのように広がれば、日本の新しいお風呂文化、として世界で有名になるかもしれません。

サウナの種類まとめ

 日本でサウナと言えば乾燥しているドライサウナが一般的。そしてスーパー銭湯やサウナ施設という、特別な場所で入るのが普通となっています。しかしフィンランドではサウナが日常の風景になっており、ロシアでも毎週末のダーチャでのお楽しみとなっています。

 ドイツのサウナは日本のスーパー銭湯や健康ランドに似ていて、日本人が温泉に入る感覚のようですが、それでも全裸で混浴という昔ながらの風習が未だに残っており、サウナ文化の奥深さをうかがい知ることができます。

 調べれば調べる程、興味の尽きないサウナの世界。タマの時間のある休みに近くのスーパー銭湯等でサウナを楽しんでみては?これまでに無かった新しい癒しを発見できるのではないでしょうか。

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