京都市の調査では2016年に京都市を訪れた観光客数は約5500万人となり、前年比で約3%の減少。一方で宿泊者数は約4%の伸びを見せています。

ただし宿泊者数の伸びも過去の伸び率と比べるとピークアウトしており、京都市の観光客数は一旦ピークアウトした可能性があります。

ここ数年で急増した京都市の外国人を始めとする観光客。殺到する観光客にバスの混雑等で京都市民の不満が高まっていますが、意外にも今後各種問題は管顧客数の減少を背景に収束の方向に進む可能性もあります。

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観光客が急増し京都市は大混雑

世界を代表する観光都市・京都。昨今の訪日ブームで京都に訪れる外国人観光客数は急増しています。実は外国人観光客もリピーターの比率が少しずつ上昇しているのですが、京都の任期は相変わらずです。

ただし外国人観光客の急増を受けて京都の観光施設はどこに行っても、人だかり。以前から他の都市と比べると、京都は外国人観光客の多い街でしたが、ここ数年の増え方はホント急増との言葉がピッタリ。大阪の難波と似たようなもんです。

問題は京都市は観光地と住居が隣接している点。また観光の足でバスを利用の機会が非常に多い点。

京都市は観光地はバスでしか行けない場所が多いため(金閣寺・銀閣寺・清水寺他)、必然的にバスは混雑します。しかしながら京都市民にとって、バスは元来生活の足。特に高齢化が進んでいる現代日本では、バスが無いと生活できないお年寄りも多数存在。そんな中でのバスの混雑は市民生活に大きな負担となっている現実があります。

先日、京都観光しましたが京都のバスはホント混雑しています。3年前に観光した時と比べると、混雑の度合いは激しさを増してました。そして、途中のバス停、混雑のために停車せずスルーしてました・・・、これはさすがに困るな、と思ったもんです。

PS 先日行ってきたのは清水寺、下記の地図を見てもバスが一番便利です
https://kanko.travel.rakuten.co.jp/kyoto/spot/S26001357.html?cid=tr_af_1631

京都市の2016年の観光客数は減少

混雑激しい京都ですが、京都市の調べによると2016年の観光客数は何と減少しています。

2015年56,840千人
2016年55,222千人(▲2.8%)

約3%ではありますが、観光客数が減少との現状に驚かれる方も多いのでは?ちなみに過去の観光客数の推移は下記のように推移しています。


平成28年京都市観光総合調査2頁より

2009年(平成21年)に景気後退及び新型インフルエンザ発生の影響で減少以来、2011年・2012年のデータはないものの、基本的に観光客数は右肩上がりで増加。

そりゃ昔に比べれば京都の観光地も混雑する訳だ、と納得してしまう調査結果ではあります。

ただし2016年は前年比で観光客数は減少しているため、京都の観光客数はピークアウトしている可能性もあります。来年2017年のデータを見ないと何とも言えませんが。そんな訳で2017年の京都市の観光客数がどんな数字になるのか、非常に興味深い所となります。

宿泊者数は2016年も増加

2016年に観光客数が減少した京都市ですが、宿泊者数はこれまでの傾向通りに増加。

2015年13,621千人
2016年14,153千人(+3.9%)

観光客数が約3%減少の反面、宿泊者数が約4%の増加しています。京都は以前より宿泊施設が少なく、自発的・必然的に大阪他に宿を取るケースが多かったのですが、近年宿泊施設が民泊を中心に増加しています。よってこれまで京都市内で宿泊をあきらめていた層が、京都市内で宿泊するようになった結果、ではないかと。

過去の宿泊者数の推移は下記となります。


平成28年京都市観光総合調査3頁より

しかし平成24年(2012年)以降の宿泊者数の増加は目を見張るものがあります。

ただし気付くのは平成27年(2015年)→平成28年(2016年)は宿泊者数は確かに伸びてはいるものの、それまでの伸びと比べると伸びが一段落した状態となっています。

管顧客数は2016年に約3%減少をしているため、宿泊者数も宿泊施設の増加があり増加したものの、全体的に見れば2016年の京都市の観光客数・宿泊者数はこれまでの増加トレンドが一旦一息入れた状態になった、と言えるのではないでしょうか。

となるとやはり注目すべきは来年の2017年の数字。宿泊者数がどのようになるのか、非常に興味深いです。

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京都市の民泊施設の多くが違法状態

近年の訪日ブームに合わせて、世界屈指の観光都市・京都市では民泊施設が急増しています。日本人にはまだあまり馴染みのない民泊ですが、シェアリングエコノミーが発達の海外では、旅行の際に民泊を利用するのは、一般的になりつつあります。

しかしながら日本の旅館業法他は民泊を想定していません。近年問題となっている賃貸物件の無断の民泊施設への転用は、京都市でも大きな問題となっています。

東京都大田区や大阪市のように民泊特区となっていない京都市では、民泊用の規制緩和がなされていないため、現状京都市に存在の民泊施設の殆どが違法施設、との状態となっています。

京都市でも民泊施設において、ゴミ出しや騒音トラブルが頻発しており、京都市は専門部署を設けて対応を行っていますが、件数が多いだけに対応が追い付いていない状態となっています。施設の所有者が日本人の場合はまだ話が通じますが、京都の民泊施設は外国人の方がオーナーのケースも多く、となると京都市としてはお手上げの状態のようです。

来年6月までに民泊新法(住宅宿泊事業法)が施行され、民泊のルールが定められますが、京都市では増加した違法民泊施設への対応が待った無しの状態となっています。

日本を代表する観光都市でもある京都市は日本における民泊対応の先進都市となっており、今後京都市が特に違法民泊施設に対しどのような対応を取るのか、との点は各方面が注目している部分でもあります。

観光客がピークアウトなら各問題は収束の可能性も

これまで見てきたように京都市を訪れる観光客は、一旦2016年にピークアウトした形となっています。2017年次第ではありますが、完全にピークアウトとなれば、京都市の抱える各問題は今後収束に向かう可能性があります。

観光客数の絶対ボリュームが減る中、来年は民泊新法の施行で違法民泊施設の減少が見込まれ、また混雑が日常化しているバスについても増便他の対応が開始される予定です。バスの問題は簡単ではありませんが、それでも改善に向けた着実な一歩は2017年より踏み出されています。

以前に比べれば観光客が多い、との状態に大きな変化は生じない可能性が高いですが、それでも観光客の急増を背景に生じていた諸問題が、観光客のピークアウト及び各対策の実施により、各問題のピークも収束する可能性があるのではないかと。

まとめ

政府は今後も外国人観光客の訪日数の増加を図る考えです。しかしながら京都市では既に2016年に観光客数のピークアウトが始まった可能性が生じています。

京都市の観光客数の減少が一時的なものなのか、それともピークアウトを開始した証明になるのか、その行方のカギは2017年が握っていると言えます。

訪日外国人観光客の動向を考えるうえで、京都市の観光者数他は欠かすことができません。来年の京都市の観光客数についても注目したいと思います。

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