アメリカで使用が禁止されたトランス脂肪酸。含有量ランキングを作って驚いた。マーガリンと油揚げとポップコーンの含有量が多かった!

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 アメリカがトランス脂肪酸の加工食品への使用を3年後に禁止すると発表。トランス脂肪酸といえばマーガリンのイメージがありますが、実は加工食品への利用が多いのも特徴で、実は知らず知らずのうちにトランス脂肪酸を口にしています。

 そんなトランス脂肪酸の含有量を農林水産省が発表。試しに作ったトランス脂肪酸の含有量ランキングを作って驚いた、何とマーガリンと油揚げ、ポップコーンがほぼ同じ含有量でした。

トランス脂肪酸とは

 アメリカで全廃が発表されたトランス脂肪酸。しかしながら、発表されたのはトランス脂肪酸そのものの全廃ではなく、食物油や魚油を水素添加という人工的な方法で半固定にしたトランス脂肪酸を多く含む油

 ナポレオン戦争でバターが不足したフランスがマーガリンを発明した、というのはボチボチ有名でトランス脂肪酸はマーガリンに多く含まれている、という話はよく聞きますが、実はトランス脂肪酸は加工食品でも多く使われているという特徴があります。
 マーガリンも加工食品に使いますし、マーガリンから水分や添加物を除いたショートニングも同様。その結果、パン、ケーキ、ドーナツ、フライドポテト、そしてカレーのルゥに至るまでトランス脂肪酸は使われています。
 マーガリンやショートニングはナポレオンの時代と同じくバターの代わり、というのが代表的な使用例ですが、何よりもトランス脂肪酸を含む油は、工業製品=大量生産できるため安い、というのが最大の特徴。バターは人工的に大量生産できませんので。

 そんなトランス脂肪酸、2003年に世界保健機構(WHO)と国連食糧農業機関(FAO)が、トランス脂肪酸の摂取基準値を「1日の総エネルギーの1%未満」と定めて、2006年にはアメリカ食品医薬品局(FDA)が、「過剰摂取すると心筋梗塞のリスクが高まる食品」として食品パッケージにトランス脂肪酸の含有量表示を義務付け。そして今回、アメリカでは3年後に全廃、という結論に至っています。

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トランス脂肪酸含有量ランキング

 アメリカでは既に含有量の表示が義務付けられていて、3年後の全廃が決まったトランス脂肪酸。農水省のサイトにトランス脂肪酸を含む食品が掲載されていたため、勝手にランキングを作ってみました。

1位 ショートニング 1.2〜31g
2位 マーガリン 0.94〜13g
2位 油揚げ 13g
2位 味付けポップコーン 13g
3位 コンパウンドクリーム 9.0〜12g
4位 ファットスプレッド 10g
5位 菓子パイ 0.37〜7.3g
6位 ハヤシルゥ 0.51〜4.6g
7位 クッキー 0.21〜3.8g
8位 コーヒークリーム 0.011〜3.4g
9位クロワッサン 0.29〜3.0g
10位 半生ケーキ 0.17〜3.0g

※100gあたりのトランス脂肪酸含有量
※上位数値のランキングで3.0g以内をピックアップ
http://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/trans_fat/t_kihon/content.html

 農水省の調査の結果、第1位はショートニングの31g。ただしショートニングは加工用であるため、直接口に入れることはありません。
 そして、日頃口にする機会のある食品では1位がマーガリンと油揚げとポップコーンでトランス脂肪酸の含有量は13g。マーガリンは一般的に知られている通り。ポップコーンもアメリカ人好きだからなぁ、ということで納得。しかし油揚げはトッテモ意外。

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トランス脂肪酸の含有量でマーガリンと並んだポップコーン

 3位以下も見ていくと、確かにコンパウンドクリーム、ファストスプレッドといった加工原料もあるものの、菓子パイ、クッキー、クロワッサンといったお馴染みの食品もランクイン。またハヤシルゥやコーヒークリームの姿も。コーヒークリーム、実は油だったんです。ちなみにカレールゥもトランス脂肪酸入っていますが1.6gとなっており、ランキング外。

 結構意外な結果ではないでしょうか?

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アメリカでトランス脂肪酸が全廃される背景

 実はトランス脂肪酸と心筋梗塞との関連は必ずしも証明できない、といった研究報告もあります。自由の国アメリカ、そんな研究があるにもかかわらずトランス脂肪酸の全廃に踏み切ったのには訳があります。それは、肥満対策!

15.7.1肥満-min
アメリカで肥満は完全に社会問題になっています

 アメリカ人の最大の死因は癌ではなく、肥満!嘘のような本当の話。要はアメリカ人は油の摂り過ぎということで、トランス脂肪酸を全廃することで、少しでも油の摂取を減らそうというのが政府の考えです。
 確かにアメリカに行くと、男女問わずど肥満体型の方が多いです。日本とは比べ物にならないくらい。アメリカ人の肥満が社会問題化して久しいですが、未だその状況は改善されていないようです。

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トランス脂肪酸の日本での規制は無し

 アメリカで全廃が決まったトランス脂肪酸、日本では現在のところは規制の動きはありません。というのはアメリカ人のトランス脂肪酸の平均摂取量が2.2%に対し、日本人は0.5%と、かなり下回っていることが大きな理由。

 ただし健康ブームが久しい日本、規制がなくともいずれ、トランス脂肪酸フリー、と銘打った食品が時間の問題で発売されるのでは?トランス脂肪酸フリーで同じものが高く売れれば、食品メーカーとして言うこと無しですし。

 もしくはバターの復権か?バターが復権すれば、日本のバター不足も多少は解消するかもしれませんし。

まとめ

 実はマーガリン以外の食品にも多く含まれているトランス脂肪酸。アメリカでの全廃はアメリカの事情が大きいようです。しかしながら気になる方は、農水省のサイトで改めて食品毎のトランス脂肪酸の含有量を確認もできます。

 今の所はアメリカ人に比べるとトランス脂肪酸の摂取量の少ない日本人。しかしながら食生活の欧米化はまだまだ進んでいくと思われ、気が付くと日本人のトランス脂肪酸摂取量が増えていた、という事態がやってくる可能性があります。

 いずれにしても油の取り過ぎは体によくないので、トランス脂肪酸を含む食品と言わず、健康のために油っぽい食品の取りすぎには十分に気をつけたいものですね。

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